禅の雑学に戻る  南禅寺の三門・五右衛門・湯豆腐

【 南禅寺の三門 】

寛永五年(1628)藤堂高虎が大阪の陣に戦死した
部下将兵の菩提を弔うために寄進したと伝えられている。

下層を天下竜門といい、上層を五鳳楼という。上層内部
には聖観音像を中心とし 左右に十六羅漢像 および
徳川家康・藤堂高虎・金地院崇伝の像を安置する。

この三門は歌舞伎の「 楼門五三桐 」により、
天下の盗賊石川五右衛門が棲んでいたということで
有名になった。春の夕暮れ時、五右衛門は勾欄を前に
座して、太い煙管をくゆらせながら、こう うそぶいた。

絶景かな絶景かな。春の眺めは価千金とは小さなたとえ。
己の目からは一目万両。はてうららかな眺めじゃな〜


ただし、五右衛門の死後30年程経ってから建てられた
南禅寺の三門ではあるが。・・・・・・・・・・・・・

茶人佐久間勝之が寄進した巨大な石燈籠は日本一大きい。



【 余談の余談=南禅寺の湯豆腐 】

江戸時代の頃から南禅寺の名物として知られた湯豆腐
丹後屋と称し、元は瓢亭と並び旧参道の中程にあった

後に口丹・中丹・奥丹の三店に分かれ、現在は聴松院
の境内に店を構えている(奥丹)だけが残っている。

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