禅の言葉に戻る  【起きて半畳、寝て一畳】

■ 起きて半畳、寝て一畳 ■

「起きて半畳、寝て一畳」という言葉がある。

どんなに立派な御殿のような家に住んでみても

人間ひとりが占拠する場所は、せいぜい半畳

から一畳程度のものだ。 ということ。

禅の美意識はこの格言に集約されているかも知れない。

足りる分だけの、衣・食・住の生活は、一切の無駄を

省き、むさぼる私慾を排除することにあるのだろう。

この精神を見いだすことの出来る日本文化として、

禅寺の庭、お茶の道、生け花、はたまた日本の技芸道

に至るまで脈々と受け継がれていると感じる、この頃。

禅の道、禅のこころ それは禅寺の中のみに

存在するのではなくて 我々の日々の生活、

我が身近にこそ禅の教えがあるのだ。

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